
フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)は、どちらもAGAの進行を抑える飲み薬です。作用する酵素の種類が異なり、効果や体内に残る期間、使用上の注意にも違いがあります。
効果を直接比べた24週間の臨床試験では、デュタステリド0.5mgのほうがフィナステリド1mgよりも、頭頂部の決められた範囲で毛髪数が多く増えました。ただし、薬を選ぶときは、期待できる効果に加えて、副作用・治療歴・続けられる費用も確認することが大切です。
初めて治療する人と、すでにフィナステリドを飲んでいる人では、薬を選ぶ際の判断も変わります。この記事では、両薬の違いを比較しながら、どのような人にどちらが選択肢になるのか、変更する前に何を確認すべきかを説明します。
薬の選択や変更を相談するなら、治療前後の変化を確認し、副作用が出た際にも対応してもらえる病院を選びましょう。医師の診察とスキャビジョンによる頭皮・頭髪の状態確認を受けながら、薬の選び方や経過を相談したい人には、銀座総合美容クリニック(銀クリ)がおすすめです。
※この記事の内容は「一般的な医学情報」であり、特定の薬剤や治療を勧めるものではありません。実際に治療を始めたり変更したりする場合は、必ず医師と相談してください。
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2008年に銀座総合美容クリニックを開院し2021年までに185万人と多くの診療実績があります。正木院長自ら日々外来を行うことで、膨大な症例データと診療経験をもとに診療を行っています。治療においては内服薬だけでなくメソセラピーやLEDを用いた治療など、300種類を超える多種多様な治療術をもち、また紫外線によるAGA検査機器スキャビジョンを独自の特許技術を用い開発し日々の診療に取り入れています。
【略歴】
平成14年 岡山大学医学部卒
平成20年 銀座総合美容クリニック 開院
【所属学会】
日本形成外科学会 正会員
日本臨床毛髪学会 正会員
日本再生医療学会 正会員
日本美容外科医師会 正会員
監修日:
監修範囲について:
本記事における医師監修は、AGAの基礎知識・受診や治療の考え方・治療薬等の医療情報に関する記載の確認を対象としています。クリニック・サービス・商品等の掲載や選定(おすすめ・ランキング等を含む)は編集部の独自基準によるもので、監修医師が関与・選定したものではありません。

両薬の大きな違いは、作用する酵素の型、比較試験での効果、薬が体内に残る時間です。どちらも男性のAGAに使われますが、同じ薬の強さを変えたものではなく、有効成分が異なる薬です。
| 比較項目 | フィナステリド | デュタステリド |
|---|---|---|
| 代表的な先発品 | プロペシア錠 | ザガーロカプセル |
| 作用する酵素 | 主にⅡ型の5α還元酵素 | Ⅰ型・Ⅱ型の5α還元酵素 |
| 国内の承認上の効能 | 男性における男性型脱毛症の進行遅延 | 男性における男性型脱毛症 |
| 添付文書の用量 | 通常0.2mgを1日1回。必要に応じて増量し、上限1mg/日 | 通常0.1mgを1日1回。必要に応じて0.5mgを1日1回 |
| 効果を判断する目安 | 通常6か月の連日服用 | 通常6か月の治療 |
| 血中濃度の半減期の例 | 約3〜4時間:健康成人への0.2mg・1mg単回投与 | 3.4±1.2週間:前立腺肥大症患者への0.5mg反復投与 |
| 共通して確認する副作用 | 性欲低下、勃起機能の低下、射精に関する症状、肝機能障害など。症状・頻度・注意事項は製品ごとに確認 | |
| 服用中止後の献血制限 | 1か月 | 6か月 |
半減期は異なる対象・投与条件のデータです。数字の比率から、発毛効果や副作用の強さを計算することはできません。用量も成分ごとに異なるため、「1mgと0.5mgなら1mgのほうが強い」という比べ方はしません。
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、男性のAGAに対して両薬とも推奨度Aに位置付けられています。
以下の比較は、主に国内先発品の電子添文、直接比較試験、公的資料を用いています。用量や試験期間が違う数値は区別し、個人への処方は診察で判断する前提で整理しています。

どちらも、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が作られるのを抑えます。その際に抑える5α還元酵素の型が、デュタステリドはⅠ型とⅡ型、フィナステリドは主にⅡ型という違いがあります。
5α還元酵素は、男性ホルモンのテストステロンをDHTへ変える酵素です。AGAでは、遺伝的背景などによってDHTの影響を受けやすい毛包で髪の成長期が短くなり、髪が細く短くなっていきます。
フィナステリドとデュタステリドは、このDHTを作る過程に働きかけます。男性ホルモンをすべてなくす薬ではなく、テストステロンからDHTへの変換を抑える薬です。
フィナステリドは主にⅡ型の5α還元酵素を抑えます。一方、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を抑えるため、DHTが作られる経路をより広く抑えられます。この作用の違いが、両薬の効果に差が出る理由の一つと考えられています。
AGAでは、DHTが毛包(髪の根元を包む組織)に作用すると、髪の成長期が短くなります。その結果、髪が十分に育たず、細く短くなっていきます。デュタステリドはDHTを減らすことで、この影響を抑え、髪が育つのを助けます。
実際にデュタステリドを使った試験では、頭皮中のDHTの減少と、毛髪数の増加に関連がみられました。ただし、Ⅰ型を抑えることが、フィナステリドとの効果の差にどの程度関わっているかは、まだ明らかではありません。
女性の毛包を調べた研究でも、Ⅰ型とⅡ型の両方が確認されています。男性と女性で酵素の量は異なりますが、女性にもⅡ型は存在します。
また、Ⅰ型とⅡ型は、前頭部と後頭部のどちらの毛包でも確認されています。「前頭部にはⅡ型、後頭部にはⅠ型がある」と、場所によって明確に分かれているわけではありません。
DHTが髪に影響を与えるには、毛包にある「男性ホルモン受容体」と結び付く必要があります。この受容体の量や、毛包がDHTから受ける影響は、頭皮の場所などによって異なります。そのため、酵素がどこにあるかだけでは、薄毛になる場所を説明できません。
したがって、「Ⅰ型がある後頭部は薄くなりにくいから、Ⅰ型はAGAに関係しない」とは判断できません。酵素の分布に加え、DHTを受け取る毛包側の違いも考える必要があります。
24週間の直接比較試験では、デュタステリド0.5mgはフィナステリド1mgより、毛髪数と毛髪の太さで改善が大きい結果でした。ただし、すべての評価項目や、すべての人で同じ差が出るという意味ではありません。
この試験では、日本人200人を含む20〜50歳のAGA男性917人を、デュタステリドの各用量、フィナステリド1mg、プラセボを使うグループに分けました。プラセボは有効成分を含まない比較用の薬です。
24週間後、頭頂部の直径2.54cmの円内で、治療前から毛髪数がどのくらい変わったかを比べています。主な結果は次のとおりです。
| 薬・用量 | 24週時の毛髪数の変化 | フィナステリド1mgとの比較 |
|---|---|---|
| プラセボ | −4.9本 | ― |
| フィナステリド1mg | +56.5本 | 比較の基準 |
| デュタステリド0.1mg | +63.0本 | 差は+6.5本。優れているといえる統計的な差は確認されず |
| デュタステリド0.5mg | +89.6本 | 差は+33.0本。統計的な差あり |
数値はザガーロ電子添文「17.1.1 国際共同第Ⅱ/Ⅲ相二重盲検比較試験」の調整済み平均値です。試験では承認用量外の0.02mg群も設けられていますが、ここでは国内承認用量の比較に必要な群を掲載しています。
「デュタステリドは効果が高い」という説明を読むときは、0.5mgとフィナステリド1mgを比較した結果かを確認しましょう。0.1mgの結果まで、同じ優位性が示されたことにはなりません。
この試験で比較しているのは、決められた範囲で増えた毛髪数などです。抜け毛の本数を何倍抑えたか、治療に成功する確率が何倍かを示す数字ではありません。
そのため、「デュタステリドならフィナステリドの1.5倍生える」「薄毛の改善効果が全員で1.5倍になる」と受け取るのは適切ではありません。毛髪数、太さ、写真による見た目は、それぞれ異なる評価です。
2017年版ガイドラインでも、この試験では全毛髪数と毛直径に差があった一方、一定以上の太さの硬毛数や一部の写真評価では差が確認されなかったことを説明しています。毛髪数の平均差は薬を検討する材料ですが、鏡で見た満足度まで同じ比率になるわけではありません。
なお、フィナステリドでも毛髪数は増えています。「進行を抑える薬」という説明は、見た目の改善が起こらないという意味ではありません。治療前に、現状維持を目指すのか、毛量を増やしたいのかを医師と共有しておきましょう。
デュタステリドは、フィナステリドより血中の薬が減るまでに長い時間がかかります。半減期とは血中濃度が半分になるまでの時間であり、効果が出始める時期や、薬が完全になくなる時期とは異なるので注意。
国内の電子添文では、フィナステリドは健康成人への0.2mg・1mg単回投与で約3〜4時間、デュタステリドは前立腺肥大症患者への0.5mg反復投与で3.4±1.2週間というデータが示されています。デュタステリドの消失速度は血中濃度によっても変わります。
対象や投与条件が違うため、両薬の数値はそのまま同じ条件の比較には使えませんが、デュタステリドは服用をやめた後も長く体内に残り得ることが、治療変更や生活上の注意を考える材料になるでしょう。
自分で数日おきの服用に変えたり、副作用が出てもそのまま待ったりしないでください。承認された用法は両薬とも1日1回です。
日本赤十字社の案内では、フィナステリドは服用中止後1か月、デュタステリドは服用中止後6か月は献血できません。服用中も献血を控え、薬名と最終服用日を血液センターへ伝えてください。
これはあくまで献血の基準なので、そのまま「妊活のために必要な休薬期間」に当てはめて考えないでください。妊娠を希望している場合や、精液検査に問題がある場合は、AGAの処方医や泌尿器科へ薬名を伝えて相談しましょう。
フィナステリドとデュタステリドには、性欲低下や勃起機能の低下、肝機能障害など、共通する副作用があります。どちらを選ぶか考える際は、症状の種類に加えて、頻度の数字がどの試験・用量に基づくかも確認します。
| 確認する症状 | プロペシア | ザガーロ |
|---|---|---|
| 性機能に関する症状 | 性欲低下:1〜5%未満。勃起機能不全・射精障害・精液量減少:1%未満 | 性機能不全(性欲低下・勃起不全・射精障害):1%以上 |
| 肝機能障害 | 重大な副作用。頻度不明 | 肝機能障害・黄疸は重大な副作用。頻度不明 |
| 気分に関する症状 | 抑うつ症状:頻度不明。自殺念慮等に関する注意あり | 抑うつ気分:1%未満 |
| 乳房に関する症状 | 乳房圧痛・乳房肥大:頻度不明 | 女性化乳房・乳頭痛・乳房痛等:1%未満 |
プロペシアは2023年8月改訂第4版、ザガーロは2025年8月改訂第2版の電子添文の区分です。「頻度不明」は、起こらないという意味でも、頻繁に起こるという意味でもありません。頻度を算定できる情報が十分でないことを示します。
また、両薬の添付文書には、性機能に関する症状が服用中止後も続いたという報告が記載されています。心配な症状を我慢して続けず、発症時期と薬を始めた時期を処方医へ伝えてください。
薬ごとの添付文書にある副作用の数字は、試験期間、用量、対象者などがそろっていないことがあります。ある薬の長期試験と、別の薬の短期試験を並べて、単純に危険度を比較することはできません。
先ほどの24週間の直接比較試験では、有害事象の数や重症度は治療群で同程度と報告されています。ただし、有害事象には薬との因果関係が確定していない体調変化も含まれます。このひとつの試験だけで、長期の副作用リスクが同じだと証明されたわけではないことに注意してください。
副作用が心配な人は、「どちらの数字が小さいか」だけでなく、過去の症状、持病、併用薬、自分が特に避けたい変化を医師伝え、どちらの薬が合うかを判断してもらうようにしましょう。
症状が出たときは、薬名・用量・最終服用日・症状が始まった日を伝えましょう。急な体調変化をすべてAGA治療薬のせいと決めつけず、必要な診察を受けてください。
肝臓の病気、うつ病などの治療歴、服用中の薬は、処方前に医師へ伝えてください。ザガーロは重度の肝機能障害がある人や、他の5α還元酵素阻害薬で過敏症が出た人には使用できません。また、一部の併用薬で血中濃度が上がる可能性があります。お薬手帳を見せて確認しましょう。
両薬共、女性や20歳未満男性では安全性・有効性が確立されていません。プロペシアは分割・粉砕せず、妊婦・妊娠の可能性がある人・授乳中の人が破損した錠剤に触れないように注意してください。ザガーロはカプセルを開けず、女性や小児が漏れた薬剤に触れないようにしてください。触れた場合は直ちに石けんと水で洗います。
前立腺の検査で使うPSA値にも影響します。健康診断などでPSAを測定する際は、検査を行う医師へ薬名と服用歴を伝えてください。

フィナステリドとデュタステリドのどちらを選ぶとよいかは、その人の状況によって変わります。初めて治療する人と、すでにフィナステリドを飲んでいる人では、薬を選ぶときに考えることが違います。治療中の人も、今の薬で効果が出ているのか、効果が足りないのか、副作用が出ているのかを確認する必要があります。
フィナステリドで効果が出ていて満足しているなら、急いで薬を変える必要はありません。効果が足りない場合は、デュタステリドへの変更を医師に相談してみましょう。副作用が出ている場合も医師に症状を伝えてください。
| 今の状況・希望 | 薬を選ぶときの考え方 | 医師に聞いておきたいこと |
|---|---|---|
| 初めて治療する。費用を抑えたい | フィナステリドの国内承認ジェネリックも選択肢になる | どのくらいの効果を期待できるか。続けると毎月いくらかかるか |
| フィナステリドで効果が出ていて満足している | 効果や副作用に問題がなければ、今の薬を続ける | 今の毛量を保てているか。治療を続ける必要があるか |
| 十分な期間フィナステリドを飲んだが、効果が足りない | デュタステリドへの変更を相談する | 飲み方や服用期間に問題はないか。薬を変えると、さらに改善を期待できるか |
| 効果を重視して、最初からデュタステリドを使いたい | 自分の薄毛の状態や体調に合うか、医師に確認する | 期待できる効果、副作用、毎月の費用。持病や他の薬との飲み合わせ |
| 性機能の変化など、副作用と思われる症状がある | 薬を変える前に、処方した医師へ症状を伝える | 薬が原因と考えられるか。薬を休む、変える、別の治療にする必要があるか |
初めてAGA治療を受ける人で、できるだけ費用を抑えたい場合は、フィナステリドの国内承認ジェネリックについて医師に相談してみましょう。先発品のプロペシアより費用を抑えられる場合があるため、治療を続けやすくなります。薬代だけでなく、診察料や検査料を含めて、毎月いくらかかるかを確認してください。
最初からデュタステリドを選ぶこともできます。デュタステリドも、男性のAGA治療薬として国内で承認されています。最終的には医師が薄毛の進み方や体の状態、どのくらい毛量を増やしたいかなどを確認して薬を選びます。
診察では、「自分にはなぜこの薬がよいのか」「どのくらいの変化を期待できるのか」を聞いてみましょう。自分にその薬を勧める理由がわかれば、効果・副作用・費用を比較し選びやすくなります。
フィナステリドで抜け毛が減ったり、毛量が改善している人は、今の薬を続けることを考えましょう。副作用がなく、費用も無理なく払えているなら、デュタステリドに変えることを急ぐ必要はありません。
さらに毛量を増やしたい場合は、治療前と今の写真を医師と一緒に見比べてください。「生え際をもう少し改善したい」など、気になる場所を具体的に伝えると、薬の変更でどのくらいの改善を期待できるかを相談しやすくなります。変更後の副作用や費用も、その場で確認しておきましょう。
フィナステリドを十分な期間飲んでも効果が足りない場合は、デュタステリドへの変更を医師に相談してみましょう。ただし、服用期間が短かったり、飲み忘れが多かったりすると、今の薬の効果を正しく判断できません。薬を変える前に、いつから、どのくらいの量を、どのように飲んでいたかを医師と確認しましょう。
薬を変えた後に改善した人を調べた研究もあります。この研究には、フィナステリド1mgを6か月以上飲んでも明らかな改善がなかった韓国人男性35人が参加しました。デュタステリド0.5mgに変えて6か月間の治療を終えた31人のうち、24人は写真で頭髪状況の改善が確認されました。
ただし、この研究では、フィナステリドをそのまま続けた人たちとは比べていません。そのため、改善が薬の変更によるものかは、この研究だけでは判断できません。また、薬を変えれば誰でも同じように改善するという意味でもありません。変更を決めた場合は、いつ写真を撮り、どの部分の変化を確認するかも医師と決めておきましょう。
デュタステリドに効果があるなら、なぜ以前はフィナステリドが中心に使われていたのでしょうか。当サイトでAGA治療専門医へ取材した際には、次のような話がありました。
病院によってはデュタスリドが承認される前でもアボルブをAGA治療薬として処方してきたところがありましたけど、多くの病院が処方してこなかったのは、国内承認されているフィナステリドで多くの人が効果を出しているので、わざわざ未承認のデュタステリドを処方しなくてもフィナステリドで十分でしょと考える医師は多かったということです。ただ、フィナステリド同様に副作用や使用上の注意点があるお薬なので個人輸入で入手して自己判断で勝手に服用するのはかなり危険な行為。もし服用したいのであれば必ず医師の指導の下服用するようにしてください。
出典:当サイトによるAGA治療専門医への過去の取材。
この医師が話しているのは、ザガーロが国内でAGA治療薬として承認される前の状況です。現在は、男性のAGA治療薬としてザガーロや国内承認ジェネリックがあります。なお、同じデュタステリドを含んでいても、アボルブは前立腺肥大症の治療薬として承認された製品です。
この取材では、フィナステリドで十分な効果が出ていたため、当時は別の薬を使う必要を感じなかった医師もいた、という話が聞けました。現在はデュタステリドもAGA治療薬として承認されたため、フィナステリドで効果が足りない人も、別の薬を選びやすくなっています。
フィナステリドを飲んでから性欲が低下した、勃起しにくくなったなどの変化があったら、処方した医師へ伝えてください。デュタステリドにも同じような副作用があるため、薬を変えるだけで症状が治まるとは限りません。
デュタステリドを飲んでいて気になる症状が出た場合も、処方した医師へ相談してください。医師は、症状が出た時期や他の薬の影響などを確認し、薬を休むか、変えるか、別の治療にするかを判断します。
診察では、症状が出始めた日、新しく飲み始めた薬、最近の体調の変化を伝えましょう。アレルギー反応や肝臓の異常が疑われるときは、薬の変更以外にも検査や治療が必要になる場合があります。
フィナステリドもデュタステリドも、効果を判断するには通常6か月ほどの服用が必要です。飲み始めて数週間で髪が増えないからといって、すぐに薬を変えると、今の薬が効いているかを判断できません。副作用と思われる症状がある場合は、6か月を待たずに処方した医師へ相談してください。
効果が足りないと感じて薬の変更を考えている人は、次の4つを医師と確認しましょう。
髪が増えた実感がなくても、薬が薄毛の進行を抑えている場合はあります。ただし、それだけを理由に「増えなくても効いている」と決めつけず、医師と治療前後の状態を比べてください。
添付文書では、フィナステリドは6か月以上飲んでも薄毛の進行を遅らせる効果がみられない場合、ザガーロは6か月以上飲んでも改善がみられない場合に、服用を中止することになっています。薬を続けてよいかは、診察で効果や副作用を確認しながら判断します。
薬を変えるときも、自分の判断で2種類を一緒に飲んだり、交互に飲んだりしないでください。特にデュタステリドは、飲むのをやめた後も成分が長く体内に残ります。別の薬に変えた後の診察でも、デュタステリドを飲んでいたことと、最後に飲んだ日を医師へ伝えましょう。
髪をもっと増やしたい場合は、フィナステリドやデュタステリドに、ミノキシジルを加える方法もあります。ミノキシジルは発毛を促す薬で、頭皮に塗る薬と飲み薬があります。
頭皮に塗るミノキシジルには、国内でAGA治療薬として承認された製品があります。日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインでも、男性のAGA治療に使うことを強く勧めています(推奨度A)。
一方、飲み薬のミノキシジルは、国内ではAGA治療薬として承認されていません。同じガイドラインでは使うべきではないとされています(推奨度D)。ただし、実際には銀座総合美容クリニック(銀クリ)を含め、医師の判断で処方している医療機関があります。
ミノキシジルの飲み薬には、動悸、むくみ、体毛が濃くなるなどの副作用があります。使いたい場合は、持病や血圧、他に飲んでいる薬を医師に伝え、期待できる効果と副作用、塗り薬との違いを説明してもらってください。治療中の診察の受け方や、体調が変わったときの連絡先も確認してから決めましょう。
フィナステリドとデュタステリドの費用を比べる際は、まず先発品・国内承認ジェネリック・院内調剤薬のどれかを確認します。同じ成分名でも、製品や処方条件が違えば支払額が変わります。
プロペシアはフィナステリド、ザガーロはデュタステリドを有効成分とする先発品です。国内承認ジェネリックは、先発品との品質・有効性・安全性の同等性を審査された薬で、安価だから効果が弱い薬というわけではありません。
費用を抑えたいときは、治療に必要な薬をやめたり、個人輸入へ切り替えたりする前に、同じ成分の国内承認ジェネリックを選べるか相談しましょう。
| 比較する項目 | そろえる条件・確認内容 |
|---|---|
| 薬の内容 | 成分、製品名、用量、先発品・後発品・院内調剤薬の区別 |
| 処方の単位 | 30日分か、複数月分か。月額表示に一括購入条件がないか |
| 通常費用 | 初月・クーポン適用後ではなく、2か月目以降に継続する費用 |
| 必須の追加費用 | 診察料、検査料、送料など |
| 変更・中止の条件 | まとめ買いの残薬、定期配送、解約期限、変更時の料金 |
AGA治療は継続を前提に費用を考えます。診察で提案された処方を基に、「その内容で続けた場合にいくらかかるか」を確認してください。初月の安さだけで決めると、変更後や翌月以降の負担を見落とすことがあります。
病院を選ぶ際は、両薬を扱っているかに加え、なぜその薬を選ぶのか、どのように効果と副作用を確認するのかまで比べましょう。自分が納得して続けられる説明と、治療中もしっかり相談できることが大切です。
複数院を比べるときは、同じ薬・用量での通常費用、診察・検査の内容、写真などによる経過確認、副作用が出た際の再診方法など、比較基準をそろえます。オンライン診療を希望する場合も、状態に応じて対面受診へつなげられるかを確認してください。

フィナステリドを続けるか、デュタステリドへの変更を検討するか、現在の状態と経過を見ながら相談したい人には、銀座総合美容クリニック(銀クリ)がおすすめです。
銀クリでは、医師の診察に加え、独自検査のスキャビジョンで頭皮・頭髪を撮影します。毛髪の密度や太さなどを測定し、治療計画や治療後の変化の確認に利用します。「効いている気がする」「前より減った気がする」という感覚に加えて、写真やデータを見ながら薬の継続・調整を相談しながら決めることができます。

治療前に副作用を説明し、定期的な再診で効果や体調変化を確認します。血液検査は院内で受ける場合5,500円(税込)で、直近の健康診断結果を利用できる場合もあります。心配な症状が出た場合は、次回の再診を待たずに相談できます。
| 主な項目 | 内容・税込費用 |
|---|---|
| フィナステリド含有内服薬 | 2か月目以降:月2,000〜7,150円。処方内容で変動 |
| デュタステリド含有内服薬 | 公式掲載の薬剤費:月8,250円。初回条件や併用時の総額は個別確認 |
| 発毛を目的とする内服治療 | 2か月目以降:月9,700〜19,250円。処方内容で変動 |
| 初月の案内 | 1,000円。カウンセリング、初診、スキャビジョン、フィナステリド含有内服薬・ミノキシジル含有内服薬を含むプラン |
| 診察・血液検査 | カウンセリング・診察料は無料。院内での血液検査は5,500円 |
| 自毛植毛 | 2026年11月1日から開始予定との発表あり。薬の治療費とは別。実施院、必要な株数、手術基本料を含む総額は個別確認 |
| 診療形態 | 東京院・大阪院の対面診療、初診からのオンライン診療。スキャビジョン撮影は来院が必要 |
治療は自由診療です。初回治療に含まれるミノキシジル内服は国内でAGA治療薬として未承認であり、動悸やむくみなどの副作用があります。すべての人に同じ処方が適しているわけではないため、使う薬と理由を診察で確認しましょう。
また、薬で目指せる改善と自毛植毛が適する場面は異なります。植毛を検討する場合も、既存の髪をどう維持するかを含めて相談してください。
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銀座総合美容クリニック公式サイト
フィナステリドは主にⅡ型、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型の5α還元酵素に作用します。
フィナステリドからデュタステリドに変更を考えている場合、フィナステリドで効果が出ている人は継続を、十分な効果が得られない人は医師に変更の相談を、副作用がある人は医師に症状の確認するようにしましょう。初めてのAGA治療する場合は、目指す改善、体の状態、続けられる費用かなどをふまえて複合的に判断します。
最終的には、どの薬を使うかや薬を変更する必要性については、治療前後の状態も含めて医師と相談して決めます。病院を選ぶ際は、複数院の診察・通常費用・経過確認・副作用時の対応を同じ条件で比べ、納得して続けられる病院を選んでください。
診察とスキャビジョンによる状態確認を受けながら、薬の選択や変更を相談したい人には、銀座総合美容クリニック(銀クリ)がおすすめです。通院やオンラインの利用条件、処方内容に応じた費用も確認しましょう。
参考文献・参照元
フィナステリドで効果が出て満足している人は、継続が選択肢です。十分な期間使っても改善が乏しい人は、デュタステリドへの変更を相談できます。初めて治療する人は、期待できる効果、副作用、通常費用、既往歴などを踏まえて医師と選びましょう。
フィナステリドとデュタステリドは有効成分の名前で、プロペシアとザガーロはそれぞれを含む先発品の製品名です。同じ成分を含む国内承認ジェネリックもあります。院内調剤薬などを含め、処方される製品と用量を確認してください。
「脱毛を抑える効果が全員に1.5倍」という意味ではありません。24週間の試験では、頭頂部の決められた範囲の毛髪数の増加が、デュタステリド0.5mgで89.6本、フィナステリド1mgで56.5本でした。この平均値を、個人の見た目や満足度の倍率には置き換えられません。
医師が適していると判断すれば、初めての治療でも選択肢になります。必ずフィナステリドから始める決まりではありません。用量、既往歴、併用薬、副作用、継続費用を確認して決めます。
フィナステリドの効果確認には通常6か月の連日服用が必要とされています。短期間の見た目だけで変更せず、写真、服用状況、治療目標を医師と確認してください。副作用や気になる体調変化がある場合は、6か月を待たずに相談します。
症状や原因によって判断が変わります。両薬には共通する副作用があり、変更すれば解消するとは言えません。過敏症や肝機能障害が疑われる場合もあるため、先に処方医へ症状を伝え、休薬や別の治療も含めて相談してください。
自己判断で併用しないでください。両薬は作用が重なり、通常の選び方として両方を重ねることを勧める根拠は十分ではありません。切り替える際も、古い薬の中止日と新しい薬の開始日を医師に確認しましょう。
半減期の長さだけで服用間隔を変えないでください。ザガーロの承認用法は1日1回です。飲み忘れた場合も2回分をまとめて飲まず、処方時の指示や患者向医薬品ガイドに従います。
別々の試験や頻度区分を並べただけでは、個人にとってどちらが安全かは決められません。両薬とも性機能や肝機能に関する副作用があります。過去の症状や持病、併用薬を伝え、気になる副作用と対応を確認してください。
妊娠を希望していることや、精液検査の結果を処方医や泌尿器科へ伝えて相談してください。両薬には精液の質や性機能に関する報告がありますが、全員に同じ対応が必要とは限りません。献血の制限期間を、妊活の休薬期間へそのまま当てはめないでください。
PSAという前立腺の検査値に影響するため、検査を行う医師へ薬名を伝えてください。献血は服用中に行わず、中止後もフィナステリドは1か月、デュタステリドは6か月の制限があります。最終的な献血可否は血液センターで確認します。
この記事は成人男性のAGA治療を対象としています。プロペシアには女性・小児等の適応がなく、妊婦などは禁忌です。ザガーロは女性・小児等が禁忌で、両薬とも20歳未満の安全性・有効性は確立されていません。家族の薬を使ったり、自己判断で入手したりしないでください。
国内承認ジェネリックは、先発品との品質・有効性・安全性が同等であるものとして承認されます。安いから効果が弱いというわけではありません。成分・用量・国内承認の有無を確認し、院内調剤薬や海外製品と区別して比較してください。
薬の役割が異なるため、デュタステリドへの変更だけでミノキシジルが不要になるとは言えません。必要性は治療目標と経過から判断します。ミノキシジルは外用と内服で承認上の位置付けやリスクも異なるため、併用・中止は医師と相談してください。